移る先はあるらしいけれど、このまま乗っていいのか分からない…。

私も、会社が事業から撤退すると決まった側でした。
行き先は示されていましたが、移らずに辞めています。
こんにちは、ゆずなです。新卒で入った会社に11年勤めて、辞めました。
辞めた理由は、いくつもの記事で「働き方を選び直したかった」と書いてきました。
ただ、そのきっかけには外側の出来事がありました。会社が、ある事業から撤退すると決まったことです。
同じ分野の会社と組んで、新しい会社をつくる。私たちには、そこへ移る道が用意されていました。
仕事がなくなる話ではありません。それでも私は、移らずに辞めることを選んでいます。
この記事では、撤退が決まってから辞めるまでに何が起きたのかを、順番に書きます。
制度の解説ではありません。説明を聞いた日から、返事をするまでの記録です。
会社の決定でも、移るかどうかを最後に決めるのは自分でした。
撤退が決まるまで、私は何も知りませんでした
経営の判断は、働いている側には最後まで見えません。
一般には、撤退の前に次のような変化が見られることがあると言われます。
ただ、気づいたとしても、働く側が止められる話ではありません。「気づけたはず」と自分を責める必要はないと思います。



こうした変化は、あとから振り返って言えることです。
渦中にいると、ただの忙しい日々に見えるものだと思います。
知らされたのは、決まったあとです。そういうものだと思います。
2月に説明で4月から新会社。この時点では転籍の猶予は3年でしたが、最終的には5年でした。
会社の決定は、知らされた時点ではもう決定です。考える時間は、そのあとに始まります。
「新しい会社をつくります」と言われた日
説明されたのは、事業から撤退することと、同じ分野の会社と組んで新しい会社をつくることでした。
私たちには、そこへ移る道が示されていました。
撤退と聞いて思い浮かべる「仕事がなくなる」とは、違う話でした。


🌸 わたしの体験談
私がいたのは全国規模の会社で、新卒から11年、ずっと営業職でした。
その会社が、戦略としてある事業からの撤退を決めました。
競合の会社と組んで新しい会社をつくり、そこへ転籍する道が用意されていました。
転籍するか、移らずに辞めるか。私に残ったのは、その2つでした。
撤退と聞くと、職を失う話に聞こえます。実際には、移る先が示される形もあります。
| 撤退のときに示されうる形 | 中身 | 働く側に残る選択 |
|---|---|---|
| 転籍 | 新しくできた会社や統合先へ移る | 受ける/移らずに辞める |
| 配置転換 | 同じ会社の別の部署や拠点へ移る | 受ける/通えないなら相談する |
| 拠点の統合 | 近い拠点に吸収される | 通える距離かどうかで変わる |
| 希望退職の募集 | 条件を提示して募る | 応じる/残る |
どの形になるかは、そのときの会社の状況で決まります。事前には読めません。
私の場合は、いちばん上の転籍でした。
転籍は「移るだけ」ではありませんでした
同じ仕事を続けられるなら、移ればいい。そう考える人も多いと思います。
ただ、調べていくうちに、いくつも確かめることがあると分かります。
一般に、転籍はいまの会社との雇用関係を終えて、新しい会社と結び直す形とされています。
つまり、同じ机で同じ仕事を続けるとしても、契約としては別の会社に入ることになります。
条件がどう引き継がれるかは、会社ごと・ケースごとに違います。ここは説明された内容を自分で読むしかありません。
私が移らなかった理由|方向が違った
新しい会社が向かう方向が、自分の考えているものと違いました。
同じ分野の仕事でも、進む先が自分の希望と重なりませんでした。
そこに乗ると決めれば、また数年をその方向で使うことになります。



会社が決めた行き先に、もう一度自分の時間を預けるのか。
転籍を考えるときの問いは、そこに尽きると思います。
長く勤めた会社なら、残る理由はいくらでも挙げられます。人間関係も、慣れた仕事も、そこにあります。
ただ、そうした理由の多くは「これまで」のものです。「これから」の理由があるかどうかは、別に考える必要があります。
残る理由が過去のものばかりなら、一度立ち止まって考えてみる価値があります。


🌸 わたしの体験談
私が転籍しなかった理由は、ひとつです。新しい会社の向かう方向が、自分の行きたい方向と違いました。
辞めると伝えたときは引き止められ、「もったいない」とも言われました。
それでも転籍はせず、11年勤めた会社を退職しています。
そのあとは職業訓練で、Webデザインを約半年オンラインで学びました。
理由の数ではなく、方向が合うかどうかで決めた。私の場合は、それだけでした。
11年いた会社を辞めると決めるまで
決めたあとは、会社に伝える番です。
長く勤めた人ほど、「もったいない」と言われることを先に心配しがちです。
新卒から11年です。周りから見れば、安定を自分から手放した人に見えます。
ただ、会社が事業をやめると決めた時点で、その安定はもう同じ形ではありませんでした。
私も実際に伝えたときは、引き止められました。
どう切り出したかは、退職の切り出し方|11年勤めた会社を自分の言葉で辞めた話に書いています。
辞めたい気持ちそのものの整理は、仕事を辞めたい30代女性へ|甘えじゃない気持ちの整理法のほうが近いです。
辞めたあと|まっすぐ次へは進めませんでした
辞めたあと、すぐ転職したわけではありません。職業訓練を約半年受けています。
オンラインのコースで、入るときには面接の選考もありました。
修了から約1か月後に次の会社へ入りましたが、そこは約半年で辞めています。2回目の転職は、在職中に活動しました。
その半年で何を感じたかは、職業訓練Webデザインは意味ない?受講した私の本音に正直に書いています。
そして、学んだことを仕事にはしませんでした。
その経緯は学んだのに仕事にしなかった|職業訓練のその後にまとめています。
きれいな道ではありません。それでも、転籍しないと決めたのは自分でした。
会社の事情で動くことになったとき、私の頭にあったのは社内の2つの道だけでした。
残るか、移るか。外に何があるかは、辞めると決めてから見ています。
順番が逆でもよかったと、あとから思いました。外を見ておくと、社内の話を比べる相手ができます。
ただ、会社がまだ動いている段階では、外を見ること自体に後ろめたさを感じる人も多いと思います。
求人を眺めるだけなら5分です。応募しなくても、相場は分かります。
見るだけなら、決めなくてかまいません
いま動くかは決めていなくていい
type転職エージェントを見てみる ▶いまの経験で条件が上がるか知りたいなら
JAC Recruitmentを見てみる ▶どちらも登録・相談は無料です。合わないと感じたら断ってかまいません。
求人は首都圏に寄るので、地方で探すなら他の媒体も合わせて見るほうが現実的です。
辞めたあとに何をしたかは、職業訓練Webデザインは意味ない?受講した私の本音に書いています。
同じ場面に立っている人へ
会社が事業をやめると決めたとき、働く側にできることは多くありません。
止めることも、時期を選ぶこともできない。それでも、最後のひとつだけは残ります。
示された道に乗るかどうかは、自分で決められます。そこだけは取り上げられません。
決めるときに効いたのは、条件の比較ではありませんでした。
「これから何をしたいか」を、自分の言葉で持っているかどうかです。
持っていれば、示された道と重なるかどうかで判断できます。持っていなければ、条件の良し悪しでしか比べられません。
その言葉の作り方は、転職の軸の決め方|自己分析で見つける3ステップに手順があります。15分ほどで書けます。
なお、転籍や退職の条件で不安がある場合は、会社の説明資料と就業規則を確認したうえで、必要なら労働局の相談窓口や専門家を頼ってください。個別の事情で扱いが変わる部分です。
よくある質問
▼ この記事を読んだ人はこちらも読んでいます



会社の決定は止められませんが、そのあとをどう選ぶかは残されています。
私はそこだけを考えました。
撤退や再編の話が出ているなら、今日は社内の説明資料をもう一度読み返してみてください。決める必要はまだありません。








