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そもそも自分が何に向いてるのかも分からない…。

それ、数年前の私です。
軸がないまま求人だけ眺めて、半年くらい迷子でした。
こんにちは、ゆずなです。新卒で入った会社に11年勤めて辞め、職業訓練をはさんで2回転職しました。
最初の転職活動で、私は求人票を100件近く開いては閉じていました。
「良さそう」と「なんか違う」を繰り返すだけで、決め手がまったくないんですよね。
理由はあとで分かりました。自分の軸を決めないまま、求人という「答え合わせの材料」だけを見ていたからです。
ひとつでも当てはまるなら、この記事はあなたのために書きました。
この記事では、紙1枚とペン(スマホのメモでも大丈夫)だけで、転職の軸を自分の言葉にするまでの手順をたどります。性格診断の結果に頼る方法ではありません。
3つのステップを踏み終えたころには、求人を「なんとなく」ではなく「自分の基準で」選べるようになります。
転職の軸がないと、求人は最後まで選べない
求人が決められないのは、優柔不断だからではありません。判断の基準を持っていないからです。
物差しがない状態で「この会社はいいか悪いか」を測ろうとしても、答えが出るはずがないんですよね。
しかも求人票は、良さそうに見える言葉で書かれています。基準がないと、そのときいちばん目立った条件に引っぱられます。
私は最初の転職活動で、給与だけを見て応募先を決めかけました。働き方の希望はまったく整理できていなかったのに、です。
軸とは「自分がどんな状態なら気持ちよく働けるか」を、言葉にしたもの。求人を見る前に、これを作ります。



軸って立派な将来設計のことだと思ってました。
でも実際は「私はこれがイヤ」からで大丈夫でした。
軸づくりでつまずくのは、順番が逆になっているから
軸が決まらない人の多くは、いきなり「やりたいこと」から考えはじめています。
けれど、やりたいことは未来の話です。まだ体験していないものを想像で選ぶので、根拠がなく、ぐらつきます。
先に手をつけるのは過去です。すでに起きた事実なら、思い出すだけで書けます。
つまずきやすいポイントは、だいたいこの3つに集まります。
- ➜「やりたいこと」から考えて、思いつかず止まる
- ➜強みを聞かれても、他人と比べて自信がなくなる
- ➜条件を思いつくまま並べて、優先順位がつかない
有名な整理の枠には、Will(やりたいこと)・Can(できること)・Must(求められること)で考える方法や、時期ごとの気持ちの上下を線で描くモチベーショングラフなどがあります。
どれも役に立ちますが、埋める前に材料がないと手が止まります。この記事では、その材料を集めるところから始めます。
軸は考えて生み出すものではなく、過去の事実から拾い出すものです。
なお、気持ちがまだ整理できていない段階なら、先にキャリア迷子から抜け出す|30代の自分軸の探し方を読んでから戻ってくると進みやすいです。
ステップ1:過去の事実から「向いていること」を拾う
紙を1枚用意して、真ん中に線を引いてください。左に「うれしかった仕事」、右に「しんどかった仕事」を、それぞれ3つずつ書き出します。
大きな実績でなくていいです。「電話より資料作りの日は疲れなかった」くらいの小さな場面のほうが、むしろ役に立ちます。
書けたら、それぞれに「そのとき何をしていたか」「誰といたか」「どう評価されたか」を一言ずつ足します。ここまでで15分ほどです。
うれしかった側に2回以上出てくる要素が、あなたが力を出しやすい条件です。しんどかった側に重なる要素は、避けたい条件になります。
これは「向いている・向いていない」を決めつける診断ではありません。あくまで、あなたの過去に実際に起きたことの記録です。


11年勤めた会社を辞めたとき、私は「何がイヤだったか」しか言えませんでした。職業訓練に通いながら、うれしかった仕事を書き出してみたら、3つとも「自分で手順を決めて形にした仕事」だったんです。正直、書き出すまで気づいていませんでした。逆にしんどかった3つは、全部「割り込みが多くて自分の予定が崩れる仕事」でした。
書き出す前から分かっている人は、ほとんどいません。だから手を動かす価値があります。
もし今の仕事そのものへの違和感が強いなら、この仕事向いてないかも|辞める前の判断基準や会社員に向いてない気がする人へも、判断材料になります。
ステップ2:条件を「譲れない」と「あったら嬉しい」に仕分ける
次に、希望条件をぜんぶ書き出します。年収、通勤時間、休日、残業、在宅、人間関係、仕事の内容。思いつくまま10個くらい出してください。
出しきったら、2つの箱に分けます。それが無いなら入社を見送る条件だけが「譲れない条件」です。
コツは、譲れない条件を3つまでに絞ること。4つ以上あると、当てはまる求人がほぼ無くなります。
| 比べる点 | 譲れない条件 | あったら嬉しい条件 |
|---|---|---|
| 数の目安 | 3つまで | いくつでも |
| 判断のしかた | 無ければ応募しない | 迷ったときの決め手 |
| 例 | 土日休み/通勤1時間以内 | 在宅あり/服装自由 |
仕分けに迷ったら、「その条件が無い会社に、明日から通えるか」と自分に聞いてみてください。通えるなら、それは嬉しい条件のほうです。
この2つの箱ができると、求人票の読み方が変わります。上から順に読むのではなく、譲れない条件だけを先に確認して落とせるようになるからです。
読み解き方は求人票の見方|調べてわかった裏の読み方にまとめています。
ステップ3:軸を一文にして、そのまま面談で使う
最後に、ここまでの材料を一文にします。穴埋めで大丈夫です。
一文にすると、抽象と具体が両方入ります。前半が価値観、後半が求人で確認できる条件です。
この一文は、面談で「転職の軸は何ですか」と聞かれたときの答えにそのまま使えます。志望動機も、この軸とその会社の特徴をつなぐだけで形になります。
軸は、口に出して言えるようになって初めて使えるようになります。
軸が固まると、職務経歴書も書きやすくなります。書き方は職歴が多い30代の職務経歴書|通る自己PRの書き方で解説しています。
軸が一文になったら、次はその軸で求人を読む番です。求人票のどこを見るかが分かると、選べる数が変わります。
求人票の見方を読む ▶軸づくりでよくある3つの失敗
せっかく作った軸が機能しないときは、だいたい次のどれかです。
抽象的すぎる軸は、「成長とは、私の場合どうなっている状態か」を一段おろすと使えるようになります。
条件が多すぎる場合は、譲れない条件を3つに戻します。全部を満たす会社を待つより、上位3つが合う会社で働くほうが現実的です。
そして、他人の軸は借りても続きません。あなたが疲れる場面と、他人が疲れる場面は違うからです。



私も一度、憧れの人の言葉をそのまま軸にしました。
面接で深掘りされて、何も答えられませんでした。
自分だけで言葉にできないときは、人に壁打ちする
ここまでやっても一文にまとまらないことは、ふつうにあります。自分の当たり前は、自分では見えにくいからです。
そんなときは、書き出した紙を持って人に話してみてください。友人でも、家族でもかまいません。「これってどう見える?」と聞くだけで、言葉が出てくることがあります。
もう少し実務寄りの反応がほしいなら、転職エージェントの面談を壁打ちの場として使う方法もあります。求人紹介の前に、希望条件の整理から話を聞いてもらえることが多いです。


2回目の転職のとき、私は自分の希望をうまく説明できませんでした。面談で紙を見せながら話したら、「予定を自分で組める職場が合いそうですね」と返ってきて、そこで初めて言葉になった感覚がありました。ただ、紹介された求人が全部ぴんときたわけではありません。合わないものは断りましたし、それで問題ありませんでした。
向き不向きもあります。じっくり自分で考えたい人には、面談のテンポは速く感じるかもしれません。まだ動く気がないなら、無理に使わなくて大丈夫です。
登録は無料・オンライン面談にも対応
type転職エージェントを見てみる ▶エージェントの選び方は30代の転職エージェントおすすめ|2社の正直レビューにまとめています。
人に話すのは、答えをもらうためではなく、自分の言葉を見つけるためです。
まとめ:軸ができると、求人選びは作業になる
軸づくりは才能ではなく手順です。過去を書き出し、条件を仕分けて、一文にする。それだけで、求人の見え方が変わります。



完璧な軸じゃなくていいんです。
動きながら書き直したほうが、早く固まります。
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軸が決まったら、転職活動全体のどこにいるかを確認しておくと、次の一歩が迷いません。
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