求人票のどこを信じればいいの?

どこを信じればいいか、迷いますよね。
私も2回目の転職では、4つの媒体の求人を全部見比べました。
いくつも並んだ求人票を前に、どれが本当に自分に合うのか分からず、スクロールする手が止まる。
そんな夜、ありませんか。
私は11年勤めた会社を辞めたあと、2回転職しました。2回目は、エージェントより求人そのものを優先して応募先を決めています。
ここに書く読み方は、そのとき見比べた経験と、調べてわかったことをまとめたものです。
給与・賞与・条件欄で注意して読みたい箇所と、誇張された求人にありがちな表現の傾向を、調べてわかったことをもとにお伝えします。
特定の会社を名指しするのではなく、あくまで「読み方のコツ」として。
次に求人票を開いたとき、一文に振り回されず「ここは裏を確認しよう」と自分で線を引けるようになっているはずです。
求人票は「書いてあること」より「書いてないこと」で読む
求人票を読むコツは、書かれた良い言葉を数えることではありません。
「本来あるはずなのに、書かれていない項目」を探すことです。
たとえば給与欄に「賞与あり」とだけあって、支給実績や月数の記載がない。
こういう「あるはずの具体が消えている欄」に、行間が隠れています。
求人票は、書いてあることを疑うより、書いていないことに気づけるかで差がつきます。
見落としやすいのは、「書かないこと」も一つの選択だという点です。
都合の悪い数字は、嘘を書かなくても「触れない」だけで隠せてしまうんです。


2回目の転職では、doda・リクルート・ビズリーチ・ハローワークの求人を全部見ました。
「どのエージェントが良いか」ではなく、求人そのもので応募先を決めました。
その求人を載せていたのが、たまたまそのエージェントだっただけです。
入社時期を決めていたので、そこから逆算して10月に応募しました。



空欄は「情報がない」んじゃなくて「あえて書いていない」ことが多いのです。
応募の前に、空欄の項目を確かめておくと安心です。
求人票でまず見るべき3つの欄
最初に目を通してほしいのは、次の3つです。
この3つは、待遇と会社の状態が一番にじみ出る場所です。
華やかなキャッチコピーより先に、ここを冷静に見てください。
給与欄のからくり:「月給30万円〜」の「〜」に潜むもの
「月給30万円〜」と書かれていたら、まず注目するのは金額ではなく「〜」の記号です。
この「〜」は、上限を見せて期待を持たせつつ、実際は下限から始まることが多い印だからです。
給与欄の「〜」は、上を夢見せる記号ではなく、下から読むための目印です。
「月給28万円〜」とあっても、経験の浅い人は下限に近い額を提示されることが多いと言われています。
上限近くまで届くのは、その職種を長く経験した一部の人だけ、というケースは珍しくありません。
みなし残業(固定残業代)が給与を膨らませる仕組み
給与額が同業より高く見えるとき、疑ってほしいのが「みなし残業」です。
みなし残業とは、一定時間分の残業代を、あらかじめ月給に含めて支払う仕組みのことです。
たとえば「月給30万円(固定残業代45時間分・7万円を含む)」なら、残業なしの基本部分は実質23万円です。
「幅のある年収」表記は下限で読むのが安全
「年収400万〜700万円」のような幅の広い表記も、下限を自分の想定額として読むのが安全です。
上限は、あくまで「最大限うまくいった人の例」だと思っておくと、入社後のギャップが小さくなります。
私は2回目の転職で未経験の業界に移り、年収は下がりました。下限から読む習慣は、条件を比べるときの土台になります。



年収を見るときは、まず下限の額に目を向けてみてください。
その額で暮らせるかを先に考えると、冷静になれますよ。
賞与・昇給欄の「業績による」をそのまま信じない
「賞与年2回」とあっても、金額や月数の記載がなければ、支給が約束されたわけではありません。
賞与欄で本当に見るべきは「回数」ではなく「実績(何ヶ月分か)」です。
「賞与あり」の3文字より、「昨年度実績2.5ヶ月分」の一行のほうが、ずっと信頼できます。
「業績による」「会社の状況に応じて」という表現は、支給しない年があり得るという意味も含みます。
嘘ではないけれど、良いときの話だけが強調されやすい欄です。
昇給欄で確認したいのは「率」と「頻度」
昇給も「昇給あり」だけでは、実態は見えません。
「年1回・実績◯%」のように、頻度と幅が書かれているかを確認してください。
賞与や昇給に実績値が入っている求人ほど、後から「話が違う」となりにくいと言われています。
数字を出せる会社は、それだけ自信と余裕がある、とも読めます。
誇張求人によくある表現の傾向と見分け方
いわゆる「嘘求人」は、はっきりした嘘より、印象を良くする言葉の重ね方で作られることが多いです。
具体的な数字や仕事内容が薄いのに、雰囲気の良さばかりが並ぶ求人には、いったん立ち止まってください。
誇張求人は嘘をつくのではなく、都合の良い言葉だけを厚く塗り重ねてきます。
「アットホーム」「若手が活躍」が続くときに疑うこと
「アットホームな職場」「若手が活躍中」という言葉自体は、悪いものではありません。
問題は、それ以外に語ることが少ないときです。
大事なのは、雰囲気ワードを見たら「じゃあ待遇や仕事内容は具体的に書いてある?」と一度ひっくり返すことです。
同じ求人がずっと出続けている会社の見方
同じ会社の同じ職種が、何ヶ月も掲載され続けている場合も、少し立ち止まる材料になります。
人がすぐ辞めていて、常に補充している可能性が考えられるからです。
もちろん、事業拡大で継続採用しているだけの健全なケースもあります。
だから断定はせず、「なぜ長く募集しているのか」を面接で聞ける準備をしておく、くらいがちょうどいい距離感です。



ずっと出ている求人=ブラック、と決めつけなくて大丈夫。
「理由を聞いてみよう」の一手に変えるのがおすすめです。
それでも求人票だけでは分からない部分がある
ここまで読み方をお伝えしてきましたが、正直に言うと、求人票だけで会社の実態を100%見抜くのは無理です。
紙の上の情報には、どうしても限界があるからです。
求人票を読む力は「地雷を避ける力」であって、「中を見通す力」ではありません。
実際の人間関係や、繁忙期の残業の実態、上司の雰囲気は、求人票には書かれていません。
求人票を丁寧に読んでも、入ってから「思ったより会議が多い」と感じる人は少なくありません。
読み方を鍛えても、ゼロにはできない差がある。
それを知っておくだけでも、過度な期待で自分を追い込まずにすみます。
第三者(エージェント)に実態を聞くという手
求人票の行間を埋める方法の一つが、その求人を扱っている第三者に実態を聞くことです。
転職エージェントは、企業と直接やり取りしているぶん、求人票に書けない温度感を持っていることがあります。エージェントを使いこなすコツは、別記事に正直な本音をまとめています。
たとえば「この会社、みなし残業の内訳ってどうなっていますか」と一言聞くだけでも、紙にない情報が返ってくることがあります。面談で担当者に何をどこまで質問していいか迷うなら、面談で見られている本当のことも参考になります。
私も2回目の転職では、不明点をエージェントから企業に聞いてもらえて助かりました。
無料相談は、登録して求人を眺めるだけでも使えます。
特定のサービスにこだわる必要はないので、「求人票の裏を確認する相手」として、気軽に一つ試してみるくらいで十分です。
求人票の行間を確認する相手として、無料相談を一つ試してみるのもいいと思います。
合う担当に出会うまで、複数あたってかまいません
求人の実態を聞ける・相談は無料
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求人票リテラシーがあれば、応募の精度は変わる
求人票の読み方が変わると、応募先を選ぶ精度そのものが変わります。
言葉に振り回されて手当たり次第に応募するより、「ここは確認しよう」と自分で線を引けるようになるからです。求人票を見極めた先で書類選考が通らない理由にぶつかったら、そちらもあわせて見直してみてください。
求人票を読む力は、入社後の「こんなはずじゃなかった」を減らす、いちばん手前の自衛策です。
読み方を一つ持っておくだけで、求人を見比べるときの迷いは減らせます。
その視点を、遠回りせずに受け取ってもらえたらうれしいです。
気になる求人が1つでもあるなら、まずはその求人票の給与欄の「〜」と、募集期間の長さだけでも、いつもと違う目で見直してみてください。
そのひと手間が、「話が違った」を防ぐ最初の一歩になります。
職種名から中身を見抜く例は、一般事務・営業事務・経理事務の違い|求人票で見分けるにまとめました。
よくある質問
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書いてあることより、書いていない欄のほうが雄弁なときがあります。
気になる求人を1件開いて、空欄になっている項目に印をつけてみてください。3分あれば終わります。









