半年も通って、無駄になったらどうしよう。

それ、数年前の私です。
ハローワークの固い椅子で、同じことを悩んでいました。
こんにちは、ゆずなです。11年勤めた会社を辞めて、職業訓練のWebデザイン科に半年通いました。
申し込む前の私は、「意味ない」と「人生が変わった」が並ぶ検索結果を眺めて、どっちを信じればいいのか分からなくなっていました。
ひとつでも当てはまるなら、この記事はあなたのために書きました。
実際に半年通った私が、選考・筆記試験・面接・授業から就職までのリアルを、よかったことも足りなかったことも包み隠さずお話しします。
読み終えるころには、ネットの評判ではなく、あなた自身の物差しで「行く価値があるか」を判断できるようになっているはずです。
職業訓練のWebデザインは「意味ない」と言われる3つの理由と、私の結論
「意味ない」と言われる理由は、主に3つあります。訓練内容と現場の実務に差があること。Web系の求人自体がそう多くないこと。そして、身につくスキルに個人差が出やすいことです。
それでも私は「行ってよかった」と思っています。「意味ない」で検索するあなたは、もうすでに半分、動く覚悟ができている人です。
「就職に直結しない」と言われる背景を、受講した私が正直に話す
訓練校は就職を保証してくれる場所ではありません。教えてくれるのは、あくまでスキルの土台です。
私のクラスでも、修了してすぐWeb業界に進んだ人は半数ほどでした。残りは事務職やまったく違う業種に進んでいます。「訓練=就職」ではなく、「訓練=スタートライン」だと思っておくと、ギャップに落ち込まずにすみます。
それでも私が「行ってよかった」と言い切れる理由
半年間、同じ目標を持つ同期と毎日顔を合わせたことが、一人で悩んでいた頃とは違う支えになりました。
HTML・CSSの基礎や配色の考え方も、独学よりずっと早く身につきました。何より、11年勤めた会社を辞めて不安でいっぱいだった私に、「手を動かして何かを作れる」という小さな自信が戻ってきたんです。
▼ 職業訓練の申込から就職までの流れ(私の場合)
開講スケジュールを確認し、窓口で受講を申し込む。
基礎的な国語・数学と作文、志望動機を問う面接を受ける。
HTML・CSSやデザインソフトの基礎を、週5日ペースで学ぶ。
語れる1本を仕上げ、求人に応募していく。
就職はゴールではなくスタート。足りない部分は修了後に補う。
職業訓練Webデザインの選考|筆記試験と面接で本当に聞かれたこと
先にお伝えすると、筆記試験は基礎的な国語・数学が中心で、デザインの知識は問われません。面接では「なぜWebデザインなのか」という動機の一貫性を見られます。
筆記試験は難しい?受けてみて分かった対策のリアル
私が受けた筆記試験は、中学レベルの国語と数学、それに簡単な作文でした。専門知識はゼロでも大丈夫です。
試験時間は1時間ほどで、作文のテーマは「なぜこの訓練を志望するか」でした。対策としてやったのは、ハローワークで過去問の傾向を聞くことと、作文を3本ほど書いて誰かに読んでもらうこと。それだけで、当日は落ち着いて解けました。倍率は2〜3倍と聞いていたので、正直ここで落ちるほうが怖かったです。



専門知識より、作文の「志望動機」で差がつきました。書いたものを誰かに読んでもらうだけで、ぐっと通りやすくなりますよ。
面接の質問と服装|「なぜWebデザインなのか」をどう答えたか
面接で必ず聞かれたのは「なぜWebデザインを選んだのか」「11年勤めた会社をなぜ辞めたのか」「半年間、収入なしでやっていけるか」の3つです。
「なぜ辞めたのか」を隠さず話したことが、いちばん響いた答えでした。私は「今の会社に残り続けた10年後の自分が想像できなかった」と正直に伝えました。服装はスーツ一択ではなく、オフィスカジュアルで来ていた人も多かったです。
半年間で身についたスキルと、正直に言う「足りなかったこと」
身についたのは、HTML・CSSでの簡単なページ制作、Photoshop・Illustratorの基本操作、配色やレイアウトの考え方です。ゼロからここまで来られたのは、訓練のおかげでした。
一方で、正直に言うと足りなかったものもあります。レスポンシブ対応や、WordPressでの実装、実務スピードで仕上げる感覚です。カリキュラムは1日6時間、週5日で約半年ありましたが、それでも現場で求められるスピード感には届きませんでした。「半年で即戦力」は幻想だと、早めに知っておいたほうが心が軽くなります。現場に出てから学ぶことのほうが、実は多いくらいでした。



正直に言うと、私も修了直後は「え、まだこんなに足りないの?」と焦りました。でも、それが分かっただけでも大きな一歩なんです。
職業訓練Webデザインの就職先|私と同期はどこへ進んだか
結論として、同期の進路はさまざまでした。Web制作会社、EC運営会社のデザイン担当、事務職としてWeb更新も兼ねる仕事。全員がデザイナー一本で就職したわけではありません。
クラス20人のうち、Web専業の会社に決まったのは8人ほど。残りは事務や販売職に、デザインの知識を「プラスアルファ」として持ち込む形で進みました。「デザイナーになれなかった」は失敗じゃありません。私自身は後者に近い形からスタートし、そこから今の働き方にたどり着いています。
ポートフォリオが就職を左右する|私が制作でつまずいた話
就職活動でいちばん差がついたのは、ポートフォリオの完成度でした。私は自分のブログサイトをテーマに1本作りましたが、締め切り前日まで配色に悩んで徹夜したのを覚えています。
結果、その1本を面接で丁寧に説明できたことが、採用の決め手になりました。数より、1本を語れる深さのほうが効きます。
eラーニング型・オンライン受講はどう?通学と迷った人へ
オンラインでもちゃんと身につくのかな?



どちらが上かというより、自分の性格との相性で決めるのが正解だと感じています。
教室で見た実例も交えてお話ししますね。
続けやすさを重視するなら通学、自分のペースを重視するならオンラインが向いています。
私は通学タイプでしたが、決まった時間に教室へ行き、同期の存在があったから続けられた自覚があります。オンラインは自由な反面、サボろうと思えばいくらでもサボれてしまう。「一人だと続かない」自覚があるなら、通学を選ぶ価値があります。
すきま時間で進めたい人や、近くに開講校がない人には、オンラインのほうが現実的な選択になるはずです。実際、同期にもオンライン校から転入してきた人が数人いました。理由を聞くと「一人では質問できる相手がいなくて不安になった」からだと話していました。
訓練以外の学び方も気になったら、30代の学び直し、何から始める?もあわせてどうぞ。
訓練で足りない部分を埋めるために、私がやったこと
結論として、訓練だけで終わらせず、修了後も学びを続けたことが今につながっています。
私が足りなかったポートフォリオの厚みや実務スピードは、修了後にSHElikesのようなオンラインのWebデザイン講座で少しずつ補いました。公的な訓練は無料で学べる分、内容は基礎に絞られています。
「訓練で全部が完成する」と思わないほうが、後がラクになります。
そこから先を伸ばすかどうかは、自分次第だと感じました。使っていたタブレットやデザインの参考書も、Amazon・楽天で探せば訓練生でも手が届く価格のものが見つかります。



訓練は「ゴール」じゃなくて「スタート」。ここまで読んでくれたあなたなら、きっと自分の物差しで決められますよ。
ここまで、選考から就職、足りなかった部分まで正直にお話ししてきました。要点は、訓練は「就職の保証」ではなく「土台づくりの場」だということ。そして、足りない部分は修了後に自分で補えるということです。
まずはお住まいの地域のハローワークで、次のWebデザイン科の募集がいつ始まるのか、開講スケジュールだけでも確認してみてください。動くかどうかは、それを見てから決めて大丈夫です。



