どう切り出せばいいのか分からなくて、もう何日も先延ばしにしている。

わかります。
11年勤めた会社を辞めるとき、私も引き止められました。
私が辞めたのは、新卒から11年勤めた会社です。
長く勤めた会社ほど、恩も気まずさも重なって、言葉が出にくくなりがちです。
私も辞めるときには引き止められ、「もったいない」とも言われました。
この記事では、退職を切り出す前に決めておくことから、上司へのアポメールの例、いざ伝える場面の言い方の例文までをまとめます。引き止められたときの返し方も入れています。
言葉が出てこなくて黙ってしまう人ほど、「これなら私にも言えそう」という具体的な言葉が、ちゃんと手元に残るはずです。
退職は、自分の言葉で伝えていい
退職は、自分の言葉で伝えたほうが、後々すっきりします。
気まずさから逃げたくなる気持ちは、痛いほど分かります。辞めたい気持ちを甘えだと責めなくていいと分かるだけでも、少し楽になります。それでも、区切りを自分でつけた経験は、次の職場での自信にもつながるんです。
退職の伝え方を調べていて感じたのは、自分の言葉で伝えた人ほど、前の会社をきれいに卒業できているようだということでした。
反対に、伝え方でこじれてしまった人は、その後もどこか心に引っかかりを残しているようでした。最後の印象は、思っている以上に長く自分の中に残ります。
それに、退職を伝える相手はこれまで一緒に働いてきた人です。世の中は意外とせまくて、業界を変えても再会することは珍しくありません。だからこそ、去り方はていねいにしておいて損はないんです。
辞め方は、これまでの自分への「おつかれさま」の伝え方でもあります。
切り出す前に決めておく3つのこと
いきなり切り出さず、先に「誰に・いつ・どこで」を決めておくと、当日ぐっと落ち着けます。
誰に・いつ・どこで伝えるか
伝える相手は、まず直属の上司ひとりです。同僚や先輩に先に話すと、話がねじれて上司の耳に入り、気まずくなることがあります。
タイミングは、繁忙期のピークを外した平日の後半がおすすめ。時間帯は、朝いちより夕方のほうが相手も落ち着いて聞けます。
段取りを先に決めておくと、当日は「言うだけ」の状態にできます。


私が11年勤めた会社は、その事業からの撤退を決めました。
競合と組んだ新会社に転籍する話もありました。
方向性が違うと感じましたが、決めるまでは気持ちが揺れました。
次に切り出すときも、私は理由を自分の中で決めてから話します。
上司へのアポの取り方(メールの例文つき)
アポは、内容を書かずに「お時間をいただきたい」だけ伝えるのがコツです。用件を先に書くと、身構えられてしまいます。
▼ アポを取ってから伝えるまでの流れ
「ご相談したいことがあり、少しお時間を」とだけ伝える。
結論から。「退職を考えており、ご相談させてください」と切り出す。
お世話になったお礼を一言。ここで印象が大きく変わる。
「ご迷惑をかけないよう引き継ぎます」と前向きに締める。
アポメールの件名と本文の例
メールで取るなら、これくらい短くて大丈夫です。
件名:ご相談のお時間のお願い
本文:おつかれさまです。ご相談したいことがあり、近いうちに10分ほどお時間をいただけないでしょうか。ご都合のよい時間をお知らせいただけると助かります。
用件を書かずに時間だけもらう。これが、いちばん角の立たない切り出し方です。
いざ伝えるときの言い方の例文
本題は、結論から短く。理由は「一身上の都合」で十分です。
例文はこんな形です。「突然のご相談で恐縮ですが、一身上の都合で、退職を考えております。○月末で区切りをつけさせていただきたく、ご相談させてください」。
引き止められたときの、角が立たない返し方
引き止めは、否定せず受け止めてから、意思は変えないのがコツです。
「そう言っていただけて、本当にありがたいです。ただ、迷ったうえで決めたことなので、気持ちは変わりません」。感謝を先に置くと、断っても関係が荒れにくくなります。
条件の見直しを提案されることもあります。給料や部署の話が出ても、その場で答えを出さないでください。「お気持ちはうれしいのですが」と受け止めつつ、決めた気持ちは変えない。ここでぶれると、話が振り出しに戻ってしまいます。
電話・チャットで伝える場合の言い回し
対面が難しい働き方なら、まずチャットで「お電話でご相談したいことが」とアポを取り、口頭で伝えるのが丁寧です。
パート勤務でも流れは同じ。「シフトのことでご相談が」と切り出し、退職の意思と最終勤務日の希望を伝えれば大丈夫です。
私が11年勤めた会社を辞めたときのこと
伝えた日の会話を、一言ずつここに書くことはしません。確かなことだけを残します。



辞めると決めてからも、すんなりとはいきませんでした。
引き止められ、「もったいない」とも言われました。
会社が事業からの撤退を決め、新会社へ転籍する道もありましたが、私は転籍せず退職を選びました。
辞めると伝えると、引き止められました。「もったいない」と言われたこともあります。長く勤めた人ほど、そう言われやすいものです。
これまでの退職の前には、眠れない日や、土日に寝込んでしまう日が続いた時期もありました。
引き止められたときは、上の例文のように感謝を先に置いて、意思は変えない形が角が立ちにくいと言われています。
「もったいない」と言われて揺れたときの考え方は、もったいないと言われて辞められない人へにまとめました。
1社目を辞めるまでと、そのあと
そのあと2回転職して、いまの会社にいます。
円満に去ることは、次の自分への贈り物
ここまで、切り出す前の準備から、アポの取り方、伝え方の例文までをお話ししてきました。
準備を整えても、いざ口に出す瞬間は緊張します。それは、その会社で真面目に働いてきた証拠でもあります。
大事なのは、うまく話すことではありません。自分の言葉で伝えたという事実が、あとから自分を支えてくれます。
円満に去ることは、会社への気づかいであると同時に、次の自分への贈り物です。
辞め方は、意外と長く記憶に残ります。気持ちよく送り出してもらえた経験は、次の職場でも「またここでやっていこう」と思える土台になります。
逆に、こじれたまま去ると、次の面接で退職理由を話すときにも影が残ります。
だからこそ、伝える順番と言葉を先に決めておく価値があります。準備にかける時間は、そのまま自分の安心に変わります。
今日できることは、ひとつだけです。伝える相手と、伝えたい日を、カレンダーに書き込んでみてください。
伝え終わって、次に進む準備を始めるときに。
相談先は1社に絞らなくて大丈夫です
登録は無料・相談だけでも使えます
type転職エージェントを見てみる ▶経験を活かして条件を上げたいなら
JAC Recruitmentを見てみる ▶どちらも登録・相談は無料です。合わないと感じたら断ってかまいません。
会社より先に家族へ伝えるときの順番は、転職を家族に言えない|伝える順番と言い方に書いています。
よくある質問



怖いのは、最初の一言を口にするまで。
言ってしまえば、あとは前を向くだけです。
円満に去ることは、これまでの自分をねぎらい、次の自分に贈るスタートでもあります。次の一歩に迷ったら、キャリア迷子から抜け出す記事ものぞいてみてくださいね。次の職場探しでエージェントを使うなら、エージェントの使い方もあわせてどうぞ。
まずは上司にアポを取るメールの一文だけ、この記事の例文を写して下書きに保存してみてください。書いてしまえば、あとは送るだけです。









